ホワイトニングついて
歯のホワイトニングとは、歯を削らずに白くする治療法です。
最近、日本でも歯の美しさに関心が高まっており、ホワイトニングは大変人気です。当院でもホワイトニングに関するお問い合わせが増えています。
清潔感のある白い歯は、笑顔をより魅力的にします。また健康的で明るい印象を与え、5歳若く見えるとも言われています。
当院では、大きく分けてオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの二種類の術式をご提供しています。
ホワイトニングで歯が
白くなるメカニズム
歯が白くなるメカニズムは、オフィスホワイトニングもホームホワイトニングも同じです。
ホワイトニングの薬剤に含まれている主な成分は過酸化水素です。この過酸化水素が歯の表面のエナメル質に入り込むことで化学反応を起こし、歯の着色部分を分解して歯を白くします。
またエナメル質の内側には、黄色みを帯びた象牙質というものがあります。エナメル質は半透明なため、その奥にある象牙質が透けて黄色く見えるのです。過酸化水素はエナメル質の表層の構造を光を乱反射させるように変化させ、内部のもともと黄色味の強い象牙質の色が透けて見えないようにします。
この2つの効果から、過酸化水素は歯を白くすることができるのです。
歯科医院とエステサロン
でのホワイトニングの違い
まず、歯科医院とエステサロンで行うホワイトニングは全くの別物です。歯科医院で使用される過酸化水素は医薬品なので、エステサロンで使用すると違法になり、使用できません。
エステサロンで使用する薬剤は、過酸化水素のような作用はありませんが、ステインなどの歯の表面の色素や汚れを除去する効果はあるため、多少は色が白くなります。
歯の表面の色素や汚れを落とすことが目的であれば、エステサロンでのホワイトニングでもよいかもしれませんが、歯の内部から白くし、生まれ持った歯の色以上に白くしたい場合は、歯科医院でのホワイトニングをおすすめします。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの
違い
オフィスホワイトニング
歯科医院で行うホワイトニング方法です。過酸化水素を含むジェルを歯の表面に塗布し、光を当てて効果を高めます。所要時間は1時間程度です。高濃度の薬剤を使用することができるため、短期間で歯を白くすることが可能です。何度か継続して受けていただくことで、より歯の白さが増していきます。
ホームホワイトニング
歯科医院に通わず、ご自身のタイミングで歯を白くすることができるホワイトニング方法です。初回のみ歯科医院に来院していただき、自分専用のマウスピースを作っていただきます。その後ご自宅にてお好きなタイミングで、マウスピースに過酸化水素を含むジェルを塗布し、装着します。オフィスホワイトニングと比較すると時間がかかりますが、ご自宅でできるのがメリットです。
コンビネーションホワイトニング
短期間で白い歯を手に入れたい方におすすめです。
コンビネーションホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するホワイトニング方法です。
それぞれのホワイトニングを単独で行うよりも、短期間でホワイトニングが期待でき、効果が長続きすることが特徴です。2種類の施術の長所を活かして、ホワイトニング効果を最大化します。
ホワイトニング後、歯がしみるのはなぜですか?
過酸化水素を使ったホワイトニングは、歯がしみることがあります。これは、歯の象牙質の脱水によるものと考えられています。
歯の中には象牙細管という細い管が無数にあり、その中の水分が減少すると、一時的に痛みとして症状が現れることがあります。しかし、この痛みは脱水症状によるもので、通常は24時間以内に治まります。
P・M・T・C
P・M・T・Cは「プロによる歯のスペシャルクリーニング」です。
歯の変色や歯石、歯垢、口臭が気になる方におすすめです。
毎日の歯磨きや通常の定期検診では落としきれない汚れや細菌のバイオフィルムを、専用の機械で徹底的に除去します。
初診の方は、まずお口全体の検査を行い、虫歯や歯周病の治療の必要がないと判断した上でPMTC治療が可能です。P・M・T・Cのご予約は、2回目以降のご来院時にお願いしています。
プロフェッショナル
クリーニング
歯石や歯垢、変色を取り除くだけでなく、ご希望に応じて粘膜マッサージや唇のトリートメントも行い、患者さま一人ひとりに最適なクリーニングをご提供いたします。
歯の表面には意外と傷がついています。そこで、最後の仕上げとして「リナメル」による研磨を行います。リナメルは、歯の表面の傷ついたエナメル質を修復・再石灰化させ、滑らかな仕上がりにします。その後は、着色や歯石、歯垢が付着しにくくなり、きれいな歯を保てるようになります。
エアフロー
(ジェットクリーニング)
専用の機械で微粒子を歯に噴射することで、頑固な着色汚れもスッキリ落とします。
エアフローは単体ではご利用できません。また、ご相談当日は対応できない場合がありますので、ご予約の際に事前にお申し付けください。
料金表
ホームホワイトニング (専用トレー+ジェル6本) |
29,800円(税込) |
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追加ジェル (1本につき) |
2,200円(税込) |
オフィスホワイトニング (1回につき) |
22,000円(税込) |
コンビネーションホワイトニング (オフィス3回+ホーム) |
69,800円(税込) |
ウォーキングブリーチ (1回につき) |
5,500円(税込) |
症例写真
20代女性 クリーニング後に歯科医院とご自宅でのホワイトニングで歯の黄ばみを改善した症例


ご相談内容
「全体的に歯が黄ばんでいるので白くしたい」とご相談いただきました。
カウンセリング・診断結果
拝見したところ、歯全体の黄ばみが強く暗い印象で、細菌のかたまりである「プラーク」やプラークが石灰化した「歯石」が歯と歯ぐきの境目を中心に付着しており表面もザラザラしていました。
また、歯ぐきには炎症が認められたため、軽度の「歯肉炎」と診断しました。
歯の黄ばみは食べ物からの着色、年齢による色の変化のほかに、歯磨きが不十分で汚れが蓄積することでも引き起こされます。
カウンセリングでは患者様のご希望の白さを歯の色見本を使いながら確認し、予算や治療期間のご要望についても丁寧にお伺いしました。
行ったご提案・治療内容
まずは歯の表面に付いた歯石を取って歯肉炎を改善するために、スケーラーと呼ばれる器具で歯石をはがしていく「スケーリング」と、専用パウダーをジェット水流で歯に吹き付けて歯石などを除去する「エアフロージェットクリーニング」の2つを併用する方法をご提案しました。
さらに患者様のご希望の白さに近づけるために、当院では歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、ご自宅で行う「ホームホワイトニング」を提供しています。
オフィスホワイトニングは歯の表面に高濃度のホワイトニング薬剤を塗布してから特殊な光を照射する方法で、一度の施術で白さを実感できます。
ホームホワイトニングは低濃度のホワイトニングジェルを塗った患者様専用のマウスピースを歯に装着する方法で、効果を実感するまでに少し時間がかかりますがオフィスホワイトニングに比べて歯の白さが持続するのが特徴です。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する「コンビネーションホワイトニング」でより短期間で効果を感じやすく、白さを長期間キープできることをお伝えし、同意いただきました。
まずは全体的なクリーニングをした後、ホームホワイトニング用のマウスピースを作製するために型どりをします。
その後、当院でオフィスホワイトニングを行ってから、ご自宅では完成したマウスピースと専用ジェルを使ってご自身でホームホワイトニングを実施していただきました。
この治療のリスクについて
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- 治療中、歯にしみるような痛みが出る場合があります
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- 得られる効果は歯の質により様々です。予定通りの白さに達しない場合もあります
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- 自費診療(保険適用外治療)です
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- 病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
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- 治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です
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- 正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります
年齢・性別 | 20代女性 |
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診療種別 | 自由診療(一部保険診療) |
治療期間の目安 | 7ヶ月 |
治療回数の目安 | – |
治療費総額の目安 | 69,800円(コンビネーションホワイトニング) |