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インプラント

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2024.11.27

インプラント治療後にMRI検査は受けられる?NGケース・対処法も

過去にインプラントの治療経験がある人のなかで、MRI検査を受けることになり心配している人もいるのではないでしょうか。インプラント治療をしていると、種類によってはMRI検査が受けられなくなってしまう可能性があります。具体的に何がMRI検査に影響してしまうのか、またインプラント治療が原因となり、MRI検査を断られた場合にできる対処法も説明します。インプラント治療経験があり不安な人にこそ、読んでほしい内容をまとめていますので参考にしてみてください。

インプラント治療とは?

インプラント治療とは、医療行為で体に埋め込む医療器具や材料=インプラントを使って治療を行うことです。歯科のインプラント治療の知名度が高まっていることもあり、インプラントは歯科治療の名称だと思っている人も少なくありません。歯科以外でもインプラントという言葉は使われており、美容整形や心臓のペースメーカー、人工関節、人工内耳で使っているシリコンもインプラントの一つになります。

歯科医院では、顎の骨に埋め込んでいる人工歯根を「インプラント(歯科インプラント)」と呼びます。

インプラント治療は、虫歯で歯を失った人や、先天的に歯のない人や、事故による物損や歯槽膿漏などの要因で歯を失った人が受けられます。ただし、手術が必要になるため全身状態が悪いと治療が受けられません。インプラント治療では、顎の骨に部品を埋め込んだあとに、上部に義歯を固定する方法にて行うため、他のブリッジや入れ歯と比べても周囲の歯にかかる負担を減らすこともできる治療方法として知られています。

MRI検査とは?

MRI検査とは「Magnetic Resonance Imaging」の略称のことをいいます。画像診断のために行われる検査で、強力な磁石と電波を使って磁場を発生させる装置を使っています。レントゲンは、骨のように硬い組織を検査するのに使われますが、MRI検査は内臓などの柔らかい組織に起きている異常を調べるときに使う検査になり、一般的なレントゲンとの違いは放射線を使用しない点です。そのため、被爆の不安がない点は、安心して検査が受けやすい点だと思います。

磁力を使って検査を行うため、金属類をつけたまま検査を行うことはできません。金属類をそのまま検査を受けてしまうと、装置に引き寄せられてしまうこともあります。また、検査結果が正しく出なくなってしまうなどの不具合を引き起こす原因となります。MRI検査は、ペースメーカーや人工内耳などの一部の医療器具を装着していると検査が受けられなくなってしまいます。

インプラント治療をするとMRI検査は受けられない?

インプラント治療をすると、MRI検査が受けられなくなると言われることがあります。そのため、インプラント治療を躊躇してしまう人もいるのではないでしょうか。実はインプラント治療をしていても、ほとんどのケースで問題なくMRI検査が受けられます。インプラント治療後に、MRI検査を受けられるかどうかは、インプラントに用いるパーツの素材が大きく影響してきます。

一部例外のインプラントはあるものの、現在多くの歯科医院で採用されているインプラントは、MRI検査を受けても問題がない金属を使っています。標準的なインプラント治療には「チタン」が使われており、磁力がなく引っ付いてしまう心配がないため、MRI検査に影響することはありません。チタンとは、常磁性金属と言われているものになり、磁力に対して弱い反応しか示しません。虫歯の治療をしたあとに銀の詰め物をしていても、問題なくMRI検査が出来るのと同じ理由です。

ただし、現在使われている歯科インプラントのすべてがチタンで作られているとは限りません。一般的な歯科医院で行うインプラント治療であれば心配はありません。インプラントで使われている素材によっては、MRI検査が受けられなくなってしまうこともあります。

MRI検査を受けられない可能性があるインプラントの種類

前述でも説明した通り、口内にインプラントがあっても基本的には問題なくMRI検査が受けられます。

ただ、インプラントの種類によっては受けられない可能性も出てきます。特に「インプラントオーバーデンチャー」と「医療用インプラント」には注意しなくてはいけない点もでてきます。

それぞれの特徴を説明していきたいと思います。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーは、入れ歯のように取り外しのできる上部構造を装着して使うインプラントです。イメージでいえば、総入れ歯のようにも見えますが、歯やインプラントを支えにしている点が大きく異なります。全体的にも安定性があり、しっかりと噛めるのも特徴です。構造はとてもシンプルなものになり、修理もしやすく汎用性の高い治療法としても知られています。インプラントの本数を少なくできるため、治療費用の負担を減らして治療を受けることもできます。

インプラントオーバーデンチャーは、磁力を使って固定する特徴があるため、MRI検査のときは装置を故障させてしまうリスクも出てきます。インプラントオーバーデンチャーのなかでも磁力を使っていないものであればMRI検査が受けられます。事前に、磁力の有無を確認しておくのをおすすめします。

医療用インプラント

インプラント=歯科治療におけるデンタルインプラントと考える人も多いので、勘違いしてしまっている人も少なくありません。実は医療行為のなかでも体内に埋め込むペースメーカーなどの人工物もすべてインプラントと呼ばれています。ペースメーカーなど体内に埋め込まれているとしても、使われている金属や構造によってもMRI検査が受けられるかどうかが変わってきます。人工関節のように一部に金属を使っていたとしても、MRI検査が受けられる場合もあるので確認しておくようにしてください。

インプラント治療がMRI検査に及ぼす主な影響

インプラントオーバーデンチャーや医療用インプラントなど、MRI検査がNGとされるインプラント治療を受けたあとに検査を受けてしまうと、具体的にどんなリスクがあるのでしょうか。

影響を及ぼす可能性が考えられるトラブルについて詳しく説明していきます。

金属の発熱

MRIの検査では磁力が反応し体内にある金属部分が発熱する仕組みです。一般的なチタン製のインプラント治療であれば、MRI検査を受けても問題が起きてしまうことはありません。ただ、磁力のあるインプラントは、金属部分が発熱して火傷をする恐れも出てきます。金属の発熱は使い捨てカイロが発熱しているときと同じ仕組みになるので、イメージしやすいと思います。

インプラントだけに限らず、アクセサリーや刺青などの金属を含んでいるものが影響してしまう可能性もあります。特に女性の場合、MRI検査を受けるときは、メイクにも気を付けないと金属を含んでいる場合もあるため落としておくようにしましょう。

撮影画像の不備

MRI検査は、金属がついていると撮影画像の不備を起こしてしまうことがあります。特に審美性に優れているセラミックを使用している場合、磁力を跳ね返してしまう性質を持っています。検査で正しい結果を出すためには、磁場が均一であるのが条件です。MRI検査で撮影したものの、影が出てしまいきちんとした撮影ができないこともあり、一部欠損が出てしまうこともあります。検査の結果が正常ではなくなってしまうため、金属がついている場合はMRI検査が受けられなくなってしまいます。

こうしたリスクが考えられるため、MRI検査では金属を徹底的に排除するなどの取り組みをしています。

インプラント治療が原因でMRI検査を断られた場合の対処法

インプラント治療が原因で、医療機関からMRI検査を断られてしまい慌てている人もいるかもしれません。MRI検査が受けられないと、困ってしまうこともあると思います。

 医療機関からMRI検査を断られてしまったときにとれる対処法を説明していきます。

チタン製のインプラントであることを説明する

MRI検査を受ける時に、インプラント治療をしているかどうかを確認されると思います。インプラントをしている=MRI検査を受けられないという認識を持っている医療知識の少ないスタッフから断られてしまうこともあります。窓口スタッフの場合、誤った認識を持っている可能性も考えられます。そのため、チタン製のインプラントであり、MRI検査には問題がないことを伝えるようにしてください。また、医療知識のある看護師や医師に直接MRI検査について聞いてみるのも一つの方法です。断られたからといってすぐに諦めるのではなく、他のスタッフや医師に確認するようにしてお願いするようにしてください。

上部構造(人工歯部分)のみを外す

インプラント治療をしたあとにMRI検査が断られてしまったとき、スクリュー式固定式のインプラントであれば、上部構造(人工歯部分)のみを外す方法もあります。なかにはインプラントの全部を外さないといけないのか不安に思う人もいるのですが、人工歯部分のみを外すだけなので、そこまで心配することはありません。そもそも、インプラントの構造として歯の代わりになる人工歯に、2本を繋ぐためのアバットメントの構造で成り立っています。ネジのようなもので固定しているため、一度取り外したとしても元の状態に戻せます。歯科医院にて行うことになりますが、インプラントそのものが使えなくなってしまうわけではないので安心してください。

セメントで固定しているインプラントの場合は、上部構造のみを外すことはできません。自分のインプラントがスクリュータイプなのか、セメントかも歯科医院にて相談するようにしてください。

担当の歯科医師に相談する

インプラントがチタン製かどうかを、かかりつけの担当の歯科医師に相談してみてください。一般的なインプラント治療だと思っていたものの、チタン製ではない可能性も考えられます。断られてしまったことも伝えてみて、対処法がないかどうか相談してみるといいと思います。インプラントについて熟知しているからこそ、MRI検査をうけても問題がないときは、担当医師に伝えてくれるはずです。

インプラント治療後もCT検査は可能!

インプラント治療をしたあとにMRI検査が受けられないとしても、CT検査であれば受けられる可能性もあります。そもそもMRI検査とCT検査は混同している人もいると思います。

CT検査は、磁場を発生させる検査ではなく、X線を使い3次元画像を取得するために行うものです。磁場が発生しないため、金属が体内に埋め込まれている場合も検査に影響することはありません。CT検査であれば、全領域のインプラント治療後(デンタルインプラントも医療用インプラントも)も受けられます。

インプラントでも歯科領域以外の人工関節などを使っている人でも問題なく受けられます。ただ、心臓ペースメーカーを使っている場合は、5秒以上X線を照射してしまうと、ペーシングの出力に影響してしまう可能性が出てきます。5秒以内であればできますが、検査が受けられなくなる可能性もあります。

ただし、CT検査の注意点としてX線を使って撮影しているため、被爆のリスクがないとはいえません。微々たるものではあるので、そこまで心配する必要はないものの、不安な人は医師に確認しておくと安心できると思います。また、CT検査をしたときに歯科インプラントによる影が一部入り込んでしまうこともあります。チタンによる影が影響しているものですが、検査結果にも支障をきたすものではありません。

インプラント治療×MRI検査に関するよくある質問(Q&A)

インプラント治療とMRI検査によくある質問をQ&A方式で紹介します。

Q1.MRI検査ができるインプラントか分からない場合はどうすべき?

標準的なインプラント治療はほとんどがMRI検査を受けられます。ただし、「おそらくチタン製なので大丈夫だろう」などあいまいな判断で受けるのは避けるようにしましょう。少しでも不安を感じたら、担当の歯科医師にMRIが受けられるかどうかを相談するのがベストです。

Q2.上部構造(人工歯部分)のみを外す際の費用は?

MRI検査を断られてしまい、上部構造(人工歯部分)のみをいったん外すという選択の場合、費用は数千円ほどのメンテナンス費用と、同等の費用がかかる場合があります。

まとめ

インプラント治療をするとMRI検査が受けられないというイメージを持たれがちですが、使われている素材がチタンであれば基本的に断られる心配もありません。もし、インプラント治療をしていることで断られてしまったときは、一度歯科医院にご相談いただくのをおすすめします。問題なくMRI検査ができることを伝え、治療が受けられるようにお伝えすることもできます。安心してインプラント治療を受けてほしいからこそ、ご不明点がありましたら、お気軽にご相談ください。

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