2023.10.30

３D口腔内スキャナー「iTero」について

岡山駅近くの「グラン岡山歯科・矯正歯科」院長の清水健介です。

当院では、３D口腔内スキャナーiTeroを活用した透明なマウスピース型の矯正器具を使ったインビザライン矯正治療を行っていますが、ご来院いただく患者様で初めてiTeroを目にした方は、

「この大きいTVみたいな機械は何だろう？」

「３D口腔内スキャナーってどんなことができるの？」

「自分の歯科治療でも使うのかな？」

と様々な疑問が頭に浮かぶと思います。

確かに、iTeroは、透明なマウスピース型の矯正器具を使ったインビザラインを作成するための専門の３D口腔内スキャナーなので、西日本地域でも一部の歯科医院でしか見ることができません。

そのため、今回は３D口腔内スキャナー「iTero」でどのようなことができるのかをお伝えさせていただきます。

3D口腔内スキャナー「iTero」で出来ること

1. 精度の高い3Dイメージング
   従来の印象材を使った歯型取り（ピンク色の粘土やガムのような物）とは異なり、iTeroは患者様の歯や歯茎の3Dデジタルイメージを高速で取得することができます。従来の印象材で型取りをする際に、嘔吐反応を感じてしまう患者様もいるかと思いますが、iTeroは嘔吐反応を感じることが少ないです。そして、３Dデジタルスキャンをすることにより正確に効率的な方法で詳細な情報を得ることが可能です。
2. 矯正治療後の歯並びシミュレーション
   iTeroで３Dデジタルスキャンを行うことで、患者様の矯正治療後のきれいに整った歯並びのシミュレーションを作成することが可能です。これまでの矯正治療では、矯正治療後のイメージがつきづらかったため、矯正治療が終わるまで、数年間も不安な気持ちで過ごす患者様が多かったと思いますが、iTeroを使うことで不安な気持ちを解消できます。
3. 詰め物や被せ物の印象採得
   iTeroで取得する3Dデータは、Invisalignの治療計画だけでなく、詰め物や被せ物を作成する時にも活用することができます。
4. 患者へのストレス軽減
   従来の歯型取りは、材料を口腔内に入れるため、患者にとっては不快感が伴うことが多かったですが、iTeroは高速スキャンで不快感を最小限に抑えます。また、スキャンの結果を即座に確認できるため、患者様とのコミュニケーションもスムーズに行うことができます。スキャンした患者様のお口の中のデータは、タッチパネルで３６０度どこからでも確認することができるので、気になる患者様は操作してみてください。
5. クラウドシステムデータ送信
   iTeroは独自のソフトウェアを搭載しており、3Dイメージの詳細な分析や編集、さらには治療のシミュレーションまで行うことができます。そして、データとして技工所に送ることができるので、インビザライン、詰め物、被せ物の作成時間を短縮することが可能です。

このように、３D口腔内スキャナー「iTero」は矯正治療だけでなく、その他の歯科治療にも効果的に活用することができます。

気になる患者様はお気軽にスタッフまでお声掛けください。